なぜ運動がいいの?
それは・・・
運動は脳に絶大な効果があり、運動が最も広く広範囲に脳細胞を使うからです!
また、動くこと・運動する欲求は生理的欲求であり、最も低次の欲求に位置します。
この欲求が満たされないと、より高次の欲求へはなかなか進めないと言えます。
発達に偏りのある子どもたちにきわめて大きな効果が期待できます。
運動は体力・筋力の向上だけでなく
- 血流がよくなり、脳へたくさんの酸素やエネルギー源が送られます。
その結果脳のエンジンがかかりやる気が起きる。 - 脳の前頭葉を活性化させ気持ちを前向きにしたり集中力・衝動・イライラを上手にコントロールする。
- 脳内で神経伝達物質や成長因子がつくられる。脳細胞を増やし発達も促す。
運動により脳の新しい回路がたくさんできてきます。
⇒すると回路が一部違うために目立っていた脳の特性が目立たなくなったり、新しい回路が補って少し違ったやり方ができるようになるのです。
外遊びに行きます
室内で運動するのと、外で運動するのを比べると・・・?
脳を発達させる効果は足し算ではなく2乗になるといわれています。
これはとても大きな差です。
外には五感を刺激する情報(感覚刺激)がたくさんありますよね。
例えば・・・
陽の光、落ち葉を踏む音・感触、土のにおい、風邪、鳥や虫の鳴き声、季節の変化などなど。
そして、外ではあちこちに気を配らないといけない。
脳は常に四方に気を配らないといけないのです。
脳は使えば使うほど様々な刺激という負荷がかかり、外での運動がその作用をさらに高めるんです。
(子どもが求める外遊びを続ける事によって泣く・笑う・すねるといった感情表現が豊かになる事がわかっています)
運動しかしないの?運動は苦手で・・・
もちろん運動が嫌い・苦手なお子様もたくさんいらっしゃいますよね。
運動療育といっても無理強いして運動するのではありません!
お子様の好奇心・やりたい気持ちに寄り添います。
実は・・・運動だけでは子どもの場合、脳機能が改善しないということが分かっています。
子どもが楽しく、やる気を持って取り組める運動遊びが効果あるんです。
楽しく体を動かす事により、感情の伴う反応を見せ、最も効果的に脳神経回路をつないでココロとカラダの機能を高めていきます。
運動を無理強いすることなく、お子様の興味のある遊びの中から体を動かしていけるように関わっていきます。
「楽しい!」と思いながら体を動かすことがとても大事!
運動が苦手でも安心してください!
運動後の学習・創作活動について
体を動かした後は学習・創作・音楽・ゲーム・料理・季節の行事等もお子様ひとりひとりの特性に合わせて行なっていきます。
休校日には外出活動も取り入れていきます。
運動の後に学習や創作活動をするのは理由があります!
⇒運動の刺激により脳は学習の準備をし、意欲をもちその能力を高める事ができます。
気分がよくなり、頭がすっきりし、注意力が高まり、やる気が出てくる。
つまり脳にエンジンがかかるんです。
よって運動後の活動が集中力もあり、より効果的なのです。
運動後の学習で学力・集中力が増すという研究結果もあります。
運動ってどんなことをするの?
感覚統合・コーディネーション運動・じゃれつき遊びを取り入れています。
どの運動も楽しくできる内容のものです。(詳しくは別記してます)
室内は広々しており上記の運動はもちろん、マット・跳び箱・鉄棒・トランポリン・走る・ゲーム・・・
など何でもできます!
雨の日でも十分体を動かすことができますよ。
感覚統合運動ってなに?
遊びや運動で刺激を与え、様々な感覚を正しく働かせる事によって、日常生活に適応させる療育方法です。
遊びを通した刺激を与えることによって感覚のかたよりを整えていきます。
感覚には、
視覚(見る)、聴覚(聞く)、触覚(触れる)、味覚(味わう)、嗅覚(臭いを感じる)という五感のほかに、痛覚、振動感覚、温度覚、平衡感覚、運動感覚など様々なものがあります。
感覚統合とはこれらの「刺激」と「脳の働き」を統合させて行動を決める事です。
これが活動の基礎となります!
発達障がいの特性を持つ子どもたちは、これらの感覚に敏感になりすぎたり、逆に鈍感すぎたりするため、日常生活において難しさを感じていることが多いのです。
運動遊びを通じて過剰な防衛反応を抑えていきます
私たちには
- 本能的・反射的に身を守る・・・「原始系」
ex)バラのトゲにうっかり触ってしまい手を引っ込める - 情報から状況を判断する・・・「識別系」
ex)バラのトゲは痛い、と知っているから触らない
発達障がいの特性を持つ子どもたちは「原始系」の感覚が暴走しやすく、「識別系」の感覚を活性化させる遊びを通じて、感覚のバランスを整えていきます。
感覚統合がうまく行なわれないと・・・?
学習・ことば・情緒・集団行動など意識的な行動に問題が起こってきます。
- 落ち着きが無い(注意・集中ができない、周りの刺激にすぐ反応してしまう)
- 言葉のおくれ(ことばが出ない、目が合わない、振り向かない、思っていることをうまく言えない)
- 対人関係(友達とうまく遊べない、ルールの理解ができない)
- 自分の行動をうまくコントロールできない(待てない、気分の切り替えができない、こだわりがある)
- 感覚刺激に対して鈍さがある(体の痛みに気付かない、頭をたたいたり自分から強烈な刺激を求める)
- 触覚、前庭感覚(体の傾き、回転等)、視覚、固有覚(手足にある関節や筋肉から動きのたびに脳に情報を送る)、音刺激に対して過敏(触られることを極端に嫌がる、新しい場所が苦手、ブランコなど大きく体が揺れたり、不安定になることを極端に嫌がる、鳴き声など特定の音が嫌い)
- 動作の協調性の問題(ひも結びやはしの使い方など細かい運動が苦手、跳び箱・縄跳び・ボール投げなど大きな運動が苦手)
- 自分に自信が持てない。心理的・二次的問題(感覚統合に問題があると色々な活動に失敗する事が多くなります。周囲からは「甘えている」「怠けている」と誤解されることも多くあります。その結果子どもは自信をなくし消極的になったり投げやりになることもあります。)
感覚統合機能を最も発達させるには
- 子どもが楽しいと思える(やってみたい)ことを、
- 自分から(やらされるのではなく)行い、
- うまくいったことを実感できること(成功体験)
⇒そのため子どもたちが「楽しい」と思える内容になっています。
できた時の達成感を積み重ねていくことが重要。
子どもにとってはほんとにただ遊んでいるとしか感じていないかもしれません。
早期に感覚統合の訓練をすることで、症状の軽減が望めると同時に、将来的な二次被害(劣等感による引きこもりなど)を防ぐことができます。
どんなことをするの?
- 単純でわかりやすい動き(ブランコをこぐ、トランポリンを跳ぶなど)
- 高さを感じる遊びをする(ジャングルジムに登る、高いところからジャンプするなど)
- 体に力がはいるような動き(飛び降りる、引く、押す、ボールを足に挟んでジャンプなど)
- スピードに強弱のある揺れや回転(ブランコ、激しく揺らしている時に突然止めてみるなど大まかにあげましたが他にも色々あります。楽しみながらできることばかりです。)
コーディネーション(協調)運動ってなに?
複数の筋肉・関節を同時に、あるいは強調的に動かす神経系のトレーニングです。
脳は単調な運動より、変化に富み面白さを伴う運動のほうがより活発に働きます。
学校の体育などで行なう種目は、このようにいくつかの筋肉・関節を複雑に働かさなければいけません。
コーディネーション能力の各種要素
- バランス能力(姿勢を維持する力や、動いていて止まった時に体を制御する力)
- リズム能力(自身のリズムを作る力や相手との動きのタイミングをつかむ力)
- 反応能力(合図や動きにすばやく反応する力や動作を素早く切り替える力)
- 操作能力(各種用具や自身の体をねらいに合わせ、スムーズに動かす力)
- 認知能力(空間や時間などを把握する力や状況や相手を考え・判断する力)
上記の能力は運動やスポーツさらに日常動作を行なうときに必要とされる基本的な能力です。
例)階段の上り下り動作には・・・
体のバランスをとって階段を上り下りすることや階段を見極めること。
つまりバランス能力や認知能力が使われています。
どんなことをするの?
- 後だしジャンケン
出されたジャンケンに遅れて出し勝つようにする(手や足でジャンケン)
次は負けるように出す。 - ボールキャッチ
ボールを上に投げあげる⇒落ちてくるまでに手を一回たたく。(手をたたく回数を増やしていく) - フラフープ
フラフープを腰で回す⇒腕でまわす
縄跳びをする・腰で回しながら歩く・足で回す - 足踏み
向かい合って両手をつなぐ⇒合図でお互いの足を踏み合う。 - ケンケンバランス
どちらかの足首を片手で後ろ側で持ち、ケンケンの姿勢をとる⇒リズムに合わせてケンケンで動き回る。⇒合図でその場に止まり5秒数える。
などたくさんあります。お子さま一人一人に合わせて取り入れていきます。
じゃれつき遊び
じゃれつき遊び・・・聞いたことありますか?
栃木県の幼児園で始められた遊びです。(特に乳幼児期に有効)
どんな遊びか?⇒子どもたちの目がキラリ☆と輝くスキンシップ遊びのことです。
ルールがない非常に自由奔放な遊びです。
逃げる・追う・押す・引っ張る・捕まえる・しがみつく・抱きつく・踏ん張る・ぶつかる・ぶつからないように避ける・ジャンプする・転げまわる・急に起き上がる・すもうのように全力で力を出す・・・
様々な運動や動作が含まれており、感覚統合運動やコーディネーション運動ともつながるものもあります。
例えば、追いかけっこ(大人がハンカチを腰に挟んでしっぽのように下げ追わせる)、くすぐりっこ、おすもうレスリング、手押しぐるま、おいくらまんじゅう などなど
この遊びもまた脳をきたえ、集中力を高め、衝動・イライラをコントロールします。
受給者証取得について
受給者証とは?
事業者と利用契約を結びサービスを利用するために必要な証明書ともいえるものです。
児童福祉法に基づく、放課後等デイサービスの支給給付決定を受けることで交付されます。
受給者証取得の流れ
受給者証をお持ちでいない方は、 以下の手順にて受給者証の申請、取得が可能です。
他自治体によって若干の違いが有り得ますので、事前に市役所の管轄部署へお問い合わせ下さい。
不明点がございましたら、当方でも取得に際しての手続き支援を行わせて頂きます。
step1面談 |
コース選定、利用頻度、プログラム内容などの説明を行ないます。 |
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step2申請 |
市区町村の障がい福祉課へ受給者証の申請を行ないます。 |
step3利用計画の作成 |
サービスの利用計画を作成し、市区町村へ提出します。 |
step4受給者証交付 |
受給者証交付後、利用を開始します。 |
決定支給量(月間の利用可能日数)の範囲内であれば、いくつかの放課後等デイサービスの利用ができます。
有効な受給者証であれば全国のどの自治体が発行した受給者証でも施設の利用が可能です。
療育手帳をお持ちでいなくても、受給者証を取得する事ができます。
その場合、ご家族からのヒアリングや、お子様へのテスト等があります。詳しくは市役所の担当にお尋ね下さい。
療育手帳を取得してあれば、スムーズに進みます。